ルバーブ

 概要: 食用大黄の別名を持つフキの仲間。赤く色づいた茎を、ジャムに利用したり、砂糖漬けにして利用する。酸味が美味。葉はシュウ酸を多く含むため食用には向かない。

主な利用方法

ジャム

 茎を5㎝程度に切り、鍋に入れ、火にかけると自然に溶ける。適量の砂糖を加えてジャムとする。

砂糖漬け

 収穫した茎をよく洗い、2㎝程に切り、重量で半量の砂糖とよく混ぜて一晩おく。水分だけを煮立て、熱いうちにルバーブにかける。これを2-3日繰り返せば出来上がる。

 煮沸した便に入れれば、1年間は保存できる。残った汁は、水、炭酸、牛乳などで割ってジュースにする。

 

ルバーブアイスティー

 ルバーブを10㎝程の長さに切って水にさらし、あく抜きをする。大きめの鍋にルバーブとたっぷりの水を入れ沸騰させ、とろ火で1時間ほど煮る。その後ざるで越して砂糖や蜂蜜を加えて甘みを調整したら、よく冷蔵庫で冷やす。ミントなどを飾ると美しいルバーブアイスティーの完成。

栽培の方法

栽培上の特性

 ルバーブは適度な日当たりと風通しの良い場所を好む。栽培適温は10-18℃で高温多湿を嫌うので、直射日光や西日を避けた涼しいところで管理。深く根を張るので、水はけのよい耕土層の確保が重要。

 

播種・移植・収穫・採種などの注意点

 ルバーブの種まきは3月下旬から4月下旬が適している。ポット貸せるトレイに培養土を入れて、指で浅くくぼみを付けたら、一粒ずつ種をまいていく。軽く土をかぶせ、たっぷり水をやる。発芽適温は25℃であるので、土が乾燥しないようにすると、2週間ほどで発芽する。

 植付は、本葉が3-4枚出た、6月中旬から7月中旬に行う。根鉢を崩さずに植付、株間隔は40-50㎝程取る。高畝にして排水性をよくする。

 ルバーブは耐暑性が低く、多湿にも弱いため、株元に敷きわらや◎チングをする。

 

 種は夏ごろに花芽の先についた果実から採取する。株分けの場合は3-5月に4年以上育てた株に対して行う。掘り上げて根本の芽がそれぞれにつくようにナイフで切り分ける。

 1年目は株の充実を優先させ、2年目以降は40-50㎝程に伸びた葉柄の根元をハサミで切って収穫する。