静耕舎の想い

こんにちは。

静耕舎は、読んで字のごとく、まず畑を耕し自給自足することを目指しています。

スタッフは、東京や海外での生活経験も踏まえて、都市という互いの顔の見えにくいシステムの中で消費する毎日よりも、不便ながらも自らの食や生活を自分の手と目の届く範囲の中で持続的に作り上げていく生活を送ることを選択しました。生産拠点を都市地域に確保することは難しいため、自然と農村での生活を選ぶことにいたしました。

農村での生活では、その地域の資源を活用することが重要です。田畑・山地・地域環境の中で自生・生産される物、これまでの歴史の中で集落が構築してきた制度などを活用しつつ、自分の生活を作りあげること。それは私たちの郷愁を呼び起こす伝統的な生活であるとともに、現代の技術や都市農村関係、過疎化・高齢化などの社会経済状況を踏まえた新たなシステム構築のプロセスでもあります。

この想いを形にするために、農業生産者として屋号を作ることにしました。それが静耕舎です。この「せいこう」という音には、文字通りの「静かに耕す」に加えて、「考えを整える(整考)」と、「誠実に(人と社会と)交わる(誠交)」の意味を込めたいと考えています。

社会との関わり

都市生活の反省から、地域社会と積極的に関係を作って行きたいと思います。一つの目的を持った社会(例えば企業など)でのある程度の共通理解を前提とした付き合いばかりではなく、多様な志向や目的を持った様々な人たちと顔の見える交流をしたいと思っています。社会活動のみに限らず、経済活動についても同様に考えており、生産物を生産者・消費者互いの姿が見えない流通経路にのせるのではなく、双方が信頼できる相対での取引を主体に据えたいと考えています。

農業生産活動の考え方

自らの食材を地域資源を活用して生産するという考え方から、化学農薬・化成肥料は全く使わず、化石燃料による動力もなるべく使わず、耕作しています。多品種・小規模生産を目的とし、いわゆる”自然農法”に近い技術を採用しています。一般的な自然農法では「畑から持ち出さない、持ち込まない、耕さない」という原則の下、物質の循環を畑の中で完結させる考え方を採りますが、静耕舎では、畑の外のものであっても身近な環境にあるものは利用しています。 例えば、山の落ち葉を堆肥にしたり、身近なものを発酵させてできる微生物資材などは積極的に活用しています。どのような技術を採用しているかは、是非、本ウェブサイト上の技術情報や、ブログをご参照ください。

場としての静耕舎

以上のような想いの中で、静耕舎を活用していただきたく考えています。周囲は山地ですので、日常生活から切り離された環境で、普段とは違うことをしたい方にはお勧めの立地です。田畑で土に触れるも良し、山地で虫取りに励むも良し。あるいは何もせず、ただ心を空にするも良し。田舎のおじいちゃんの家に来たつもりで、伸び伸びと気兼ねなく過ごせる時間と環境を提供します。


スタッフの紹介

静耕舎のメンバーをご紹介します。

小林 知樹

舎長

 

京都出身。京都生活15年、海外生活13年、それ以外はほぼ東京圏での生活。いつか農民になるという宣言は25歳のころだったので、やっと重い腰を上げたということに。でも海外生活においても仕事の傍らに、好きでベランダ菜園などで食料生産をしてきた。

ものごとに熱中すると時間を忘れることもしばしば。

特技・好きなもの:食への情が熱い。水泳。山登り。DIY。

苦手:いろんな人と交流のある仕事をしてきた割に、人の顔を覚えるのが大の苦手で、そういう記憶が得意な塚田のことが羨ましい。

  

塚田 貴弘

管理人

 

東京都日野市出身。東京以外で生活したことがなく、いきなりの和気町移住で不安だったが、今のところ何とか適応している(つもり)。

この辺りの長閑な環境に合わせて、自分もついついのんびりしてしまい、舎長に尻を叩かれる日々。静耕舎では主に接客担当。

特技・好きなもの:人の顔を覚えること。ピアノ。古道具集め。たまの雨の日(心おきなく家にいられる)。手仕事(竹/わら細工・陶芸・編み物)。

ペペロンチーノ。語学の勉強。 

苦手:歌の歌詞を覚えること。



外から見た静耕舎

 都会から来た変わり者が変わったことをやっているということで、ありがたいことにいくつか取材を受けてきました。

 客観的な目に私たちがどのように映っているのか、ご覧いただければ幸いです。

  和気町移住者ウェブサイト Wakesum

  ハタナカ勝手に応援団 Part1 Part 2

  移住情報誌 Turns Vol.43