ヤブカンゾウ

 概要: 春の新芽を山菜として利用する。成株の八重でオレンジ色の花も美しく、つぼみは金針菜として食用される。暖地では常緑であるが、寒地では秋口には徐々に葉が劣化し始め、晩秋には葉が一旦枯れるが、春には元気な新芽が伸びてくる。根茎は薬用になる。

主な利用方法

新芽を食す。炒め物、スープ、お浸しなど、青菜と同様に使える。また、若芽の根本の白い部分は新鮮であれば生食できる。軽く茹でて冷凍保存も可能。

金針菜...つぼみは固いころから開花直前まで収穫可能。開花前の黄色いものは黄金金針菜として珍重される。柔らかいものは乾燥させて保存することも可能。漢方では、消炎、止血効果があるとされる。

根塊...萱草根として漢方に使われる。利尿、涼血、消炎、止血に効果があるとされる。また、でんぷんがおおいため、ゆり根のように食される。

栽培の方法

栽培上の特性

 日向から反日蔭に自生する。非常に強健で土壌を選ばずどこでも繁殖するが、3媒体であるので種子では増やせない。株分けで増やす。地植えされた場合は、当初根の伸長・充実が優先されるので、地下茎を伸ばし、広範囲に繁殖し、着果には1-数年かかる。鉢植えなどで根域を制限すると、花芽の成長が起こりやすい。

 

播種・移植・収穫・採種などの注意点

 酷暑期でなければ塊根を掘り返し植え替えることが可能。