オオバコ

 オオバコは、温暖な気候では常緑ですが、冬季気温が低くなる地域では宿根草として育ちます。15㎝前後の広卵形の葉を付けます。また、10-20㎝の花茎をのばして、小さな花を穂状につけます。

主な利用方法 (伝承される薬効)

オオバコには咳止め効果、解熱作用、むくみの解消、利尿作用、腫物・ものもらいの症状の緩和、下痢止め、止血、強壮など様々な効果があると伝承されています。

全草・種子を薬草として煎じて引用する他、乾燥葉をハーブティとして利用することもあります。

全草を採取し、水洗いし、日干しにする。

栽培の方法

栽培上の特性

 元来たくましい性質であるので、あまり手を加えずに育てることができる。日当たりが良いところが望ましいが、耐陰性も強く日陰でも育てることができる。地植えでは雑草化しやすいので、囲いを作るなどの工夫をすると良い。

 風通しが悪い場合は、ウドンコ病が蔓延することがあるので、過失に注意。

播種・移植・収穫・採種などの注意点

 播種は3-5月、10-11月など、厳冬期を除いて、いつでも植栽・繁殖が可能。

 全草を収穫する場合は7-8月、種子の収穫は9-10月に行う。種子は熟れた穂をしごき取るか、収穫して乾燥させた穂をたたいて採取する。