ウルイ

 概要: 食用のギボウシ。原産地は東アジアで日本にも自生している。生育適温は15-25度の多年草。半日蔭で湿り気のある場所を好む。葉が開く前の若葉を食用にし、観賞用にもなる。冬になると茎葉は枯れるが春になると再び芽が出てくる。

主な利用方法

サラダ、酢味噌和え、お浸し、天ぷらなど利用範囲は広い。アクのないシャキッとした歯ごたえと、少しのぬめりを生かした調理方法が適している。

栽培の方法

栽培上の特性

 明るい日陰から半日蔭を好む。日差しには弱いが、耐暑性、耐寒性ともに高い。ただし、凍結には弱いので腐葉土や堆肥などでマルチをするとよい。

 炉地植えでは潅水をする必要はないが、乾燥しない土壌が望ましい。

 畝幅は上面幅65㎝程度、株間30㎝で植える。

 

 

播種・移植・収穫・採種などの注意点

 増殖は、株分けか種まきが適している。

 株分けは育ちすぎたウルイを、地上部が黄化した後芽が動くまでに一株に3つの芽が付くほどの大きさに切って、浅く地面に隠れるほどの深さに植え付ける。

 

 種は10-11月頃に果実が実るため、黄色く熟した果実を採取して使う。乾燥させて、冷蔵庫で保管すると長持ちする。

 植付2年目以降の春に、葉柄が伸びてきたら1-2回株元に土寄せをすると、軟白部を長くできる。40㎝程度に伸長したころに株元の土を取り除き、地際から収穫する。