近頃何の因果か取材が立て続けにあった。ひとつは町のウェブサイト、もうひとつは地方での生活を紹介するメルマガcolocal。まだまだ生活を組み立てている途上であるので、恥ずかしい限りではあるのだが、なんで地方へ移住したのというところを説明しているので、ご紹介しておく。
さて、そんな外部対応にバタバタしている一方で、我慢強く卵を抱いていた我が家のウコッケイはついに孵化のときを迎えた。ニワトリが21日で孵るというのは孵卵機を使っているときで、野外では気温やその他の条件により1週間くらいまでは遅れることもある。それを知らずに私たちは21日目を迎えた時からやきもきしては、ピヨの一声も聞こえてこない鶏小屋を除いては、明日には奇跡が起きるんじゃないか、起きて欲しいと祈っていた。卵を抱く母鶏は本当に献身的だ。ほぼすべての時間を卵を抱くことに費やし、日に3-4回突然出てきてえさ箱に駆け寄り鬼のようについばみ、そして水場でのどを潤し、巣箱に帰っていく。帰ったときに転卵(温度にムラがないように卵の位置や向きをずらすこと)をするゴトゴトッという音が印象的であった。巣箱を離れることが本当に嫌なようで、巣箱の前にえさをまいておくと首を長く伸ばしてついばみ、それで食事を終えている。そんな母鶏が卵を放棄していないうちに自分たちがあきらめるなんてできないと思っていたある日、ふと巣箱の中に見慣れぬものを発見。
孵っていた!
生まれたばかりのひよこは、まだ足元がおぼつかず、体温維持も難しいので、母鶏の羽毛の中でぬくぬくとしている。生後一日はえさを食べなくても卵黄が残っていて栄養がとれるということだ。
その次の日にはさらに2羽孵った、その2日後にさらに1羽が孵った。元の卵は16個あったので、打率は低いが、寒いこの季節でよく孵したというところだろう。
孵ってから2日目にはえさをついばむようになる。そんな動画をアップしたので、そのかわいさに是非悶絶してください。