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葉っぱ踏み踏み

コーケコッコー

まだ暗い早朝のしじまに響き渡る鬨の声

ついに我が家にニワトリが来た。実は、今週末にモミジという品種の雌鶏をいただく予定で準備していたのだが、急遽他の方から烏骨鶏(ウコッケイ)のつがいを頂けることになり、この際両方飼おうと決めた次第。養子をもらうことが決まったその日に産卵箱などを作って受け入れ準備を整えたが、突然我が家に連れ去られてきたウコッケイは 所在なさげにケージの中をウロウロウロウロ。眺めていると、日当たりのよい午後には落ち着いて日向ぼっこをしているが、新しい環境になじむにはまだ時間がかかりそうだ。

我が家のケージは多くの鶏舎と異なり、たくさんの落ち葉が敷き詰められていたり、朽木が転がっていたりしている。大昔、ニワトリが野生のキジだったころの生活環境を模している(つもり)。冬の今は冷たい地温からの遮蔽にもなるし、虫が葉っぱの陰に隠れいてるのでエサにもなるしで、いいことづくめじゃないかと思う。まぁ、実際の住み心地はニワトリに聞いてみなければわからないが、嫌だったら足で葉っぱをかいて土を露出させるだろうとトリ任せにしている。

静耕舎でもう一か所落ち葉だらけの場所がある。ビニールハウスの温床枠の中である。軽トラ4台分の山の落ち葉を1日半かけて集めて運び込んだのだが、ただトラックに積んだのではなく、積んでは踏み、踏んではさらに積みを繰り返したので、結構な密度である。現在、幅1.2m、長さ7m、深さ50㎝の落ち葉のベッドができているので、ここで眠りたい方はご一報ください。ハウスの中なので、風は当たらないし、昼は暑いくらいで、乾いた落ち葉の柔らかい寝心地を味わうことができます。

こちらは2月中旬には米ぬかと一緒に踏み込んで発酵させ、その熱で促成育苗をする予定。その後、発酵した残渣は、肥料(堆肥)にしたり、来年の育苗用土にしたり、ニワトリの餌にしたりする予定なので、なかなか用途が広い。

これら一連の作業をしていて気付いたのだが、山と里が出合うところで落ち葉を集めるのが一番効率的だ。里の中では落ち葉の量は少ないし、山の中では地面が凸凹している上に道までの距離があるので集めにくい。しかし、山の中を走る舗装路や、山際だと、大量の落ち葉がコンクリートの上に落ちているので、一度にがっさりトラックに積むことができる。道もきれいにできるし、その結果として舗装の寿命も延びるように思うので、落ち葉拾いで一石二鳥、いや一石ニワトリとホクホクしている。