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ワケワケ動物ランド

4月に入っても遅霜に襲われる日々が続き、朝夕のストーブが欠かせなかったと思っていたら、いきなり夏がやってきた。ウグイスもまだ鳴いているが、耳を澄ませばオケラの声や、夜にはカエルの合唱が始まっている。昨年我が家の軒下で営巣した燕たちも帰ってきたのは良いが、友人(あるいは親戚)も連れ帰ってきて、より多くの巣を作ろうと狙われている。少しでも扉を開け放しておくとすぐに家の中に入ってきて、追い出すのに大騒ぎ。また、追い出す前に落とし物(糞)をしていくので、それにも大騒ぎ(笑)。

今朝がたはヤギの散歩中にイノシシに出くわすし、この間はトラックで家の敷地から出たところで、とことこと歩くタヌキに遭遇。近づいても慌てて逃げるでもなく、以前罠で捕まえたやつとは全く異なる柔らかな表情で歩いていたので、しばらく観察しながら追いかけていたら、水路の穴にするりと入っていった。なんか長閑だが、「うちの野菜を食べたりしたらただでは済まさない」と心の中で念じておいた。

野の動物との距離が近いのは、楽しい一方で軋轢も生まれている。今年は稲苗を露地で作ろうと試みたのであるが、一向に芽が出ない。ある時鳥が苗代から飛び立つのを見かけたので気になって確認してみると、もみ殻のみが散在しているのに気づき愕然。おそらくほぼ全て雀に食われたか、、、?かと思えば、ある朝目覚めてみると、買っていたウコッケイがすべて狐に襲われて食われていたことがある。鶏小屋の金網を食い破って入られており、30羽近いニワトリが一夜で消えてしまったのは衝撃的ではあったが、冬には自分も罠猟を楽しませてもらったのでお互い様というところではある。「自然との共存」などという生ぬるい言葉では表現できない圧力を改めて感じているので、気を引き締めて次に臨まねば。まずは野の動物への対策を取ってから、もみ米のまき直しと、ウコッケイ卵の孵化を目指して、作業中だ。