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あらしのあと

我が家に来てか3週間余り、早々にヤギたちがメジャーデビューを果たした。「女子大生による街の魅力発信」という和気町とのコラボ企画にテレビ取材が来て、われらがシンちゃん、マァちゃんも女子大生と遊ぶ姿がばっちり放映されたのだ。

この企画そもそもの趣旨は、和気町役場の観光推進担当の町おこし協力隊が実施する観光モニターツアーである。和気町の数ある体験スポットに岡大生を招いて発信してもらうとともに、和気町ファンになってもらおうというもの。われらが室原集落も、その社会・自然環境を理由に当初から候補地に選ばれていた。

しかし、何を体験プログラムとするのかに悩んだ。なにせここでは、静かに深呼吸する、くつろぐ、食べる、寝る、たまに土や人に触れるというのが最高の体験なのだ。しかし、これを体験プログラムとしては「なんじゃらほい?」の世界。

ここは工夫のしどころということで集落の人との交流を中心に据えたプログラムを組むことにした。その理由は2つ。一つは参加者が岡大のまちづくり研究会のメンバーであること、もう一つは当舎の理念として外との交流を集落内に広げたいということ。 そんな感じで考えていたら、通常は最終週に実施されるよっこらどっこい体操が偶然今回のツアー中に開催されることになって、ツアー実施への大きな追い風となったのだ。協力隊の方にプレスリリースを流して頂いていたが、メディアの取材(冒頭、瀬戸内海放送に加えて、NHKも)が来ることが判明したのは当日の朝。「マジですか?」と思いながら、体操参加者にメディアの来訪を伝える。反応は軽いブーイング、「わかってたらもっときれいな格好をしてきたのに~」。だが、この集落は空気がきれいなせいか、肌つやが良い方が多く、実際長生きの方も多い。十分皆さんおきれいだ。 

こうした交流プログラムに加えて、ツアー参加者に集落内見どころマップを作ってもらうというのも今回の大きな目玉。こちらに移住して以来、独特の文化伝統が受け継がれていることを感じており、これらをまとめたいと思っていたところ、ツアー参加者の力を借りられることになったのだ。また、中山間地ならではの自然豊かな風景もあり、そうした情報を集落の方から聞き取りをしてもらって、ほぼ1日で作った地図がこちら。最終版は、当ウェブサイトの周辺地域のご案内に載せるのでご覧いただきたい。今回掲載してもらった以上に伝統スポットや、自然スポットがあるので、今後少しずつバージョンアップできるといいなと考えています。

短期間で、イラスト・写真、そして何よりも思い入れと愛情が詰まった地図を作っていただいた参加者の皆さん、ありがとうございました!!