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Long way to walk

「おはようございまーす。」

日課になりつつあるペーターごっこ(ヤギを柵から放して美味しい草のある所につれていく)をしていると、元気な声が響いてきた。

和気町の(社)まなびとにインターンにやってきた大学生3名が一泊だけ当舎に泊まりに来たのだ。まなびと曰く、「せっかく和気町に来たのだから和気町らしいところを見てもらわないとね。」 えっ、和気町のこんな端っこでいいんですかい? と聞きたいのをぐっと堪えて、受け入れを決意。たまには本当の若者に触れて若さを学ばないと、いつか名前負け(我々は集落で若者と呼ばれている)しそうな恐れがあるからだ。

しかし、来訪早々若さを学ぶことを断念。みんなとても元気なのだ。会話にも笑いが絶えず、何にでも興味津々!いやぁ、真似できません。

そんな元気な若者に、朝は夏作のトマト畑の片付けを、午後には納屋のカフェへの改造をそれぞれ手伝ってもらいました。納屋の改造は、中の掃除が終わってからずっとヤラネバと思っていたTo do事項だったがなにせ内装DIY未経験であったので少し心理的なハードルがあったのを、今回参加者に背中を押してもらった格好だ。自分たちも手順がわからないまま、2階では柱の養生のためのテープ張りや、壁の穴の補修、そして珪藻土を塗る前の下地塗りなどを手伝ってもらう。

その一方で、一階では内壁の取り壊し。納屋の一階部分は、土間、牛小屋、居室の3つに分かれているのだが、居室をカフェのキッチンにして、土間と牛小屋部分を客用スペースにするため間を仕切っている土壁を取り除く必要があるのだ。伝統的な日本家屋は柱で強度を保っているので、壁をぶち抜いても構造上問題ないはずと信じながらも、やはりドキドキしながら、柱周りの土を削った上で殴る・蹴るの暴行を加える。上の静止画像だとわかりにくいので、一部始終を動画で記録しました。若者が自分の手で壁をぶち破る様をご覧ください。

おかげで私たちも少しカフェに向けて前進。若さに引っ張られて、引き続き壁塗りと床うちを進めていきます。