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ゆき vs しずか

ある朝、宿泊されたお客様と朝食後のコーヒートークを楽しんでいると、ガラガラと玄関扉の開く音が。

誰かと思って玄関口に出てみると、近所の子が「ヤギ、来たの~?見たい。」と遊びに来ていた、、、。

そう、ついに我が家にヤギが来た。今年の春生まれた、オスとメスがそれぞれ一頭。元の飼い主に出会った経緯もまた数奇なのであるが、我々との間に3人もの人が介在してくれ、また、今回ヤギを受け入れる前にそれぞれの家を訪問したり、軽トラの荷台の囲いを高くするアオリという仕掛けを作ったりするなど、様々なステップを踏んでやっとその日を迎えたのであった。

家の前の畑に放牧用の囲いを作り、まずはそこに生えている雑草を思う存分食べてもらうことにして、その他のエサはミネラル補給のための岩塩以外あげていないので、とても安上がり、かつ、働き者。かたい草も含めて、一日中モシャモシャモシャモシャ食べているので、放牧地の雑草が早くも滅びかけている。かと言って、畑の中に無造作に放つと、大好物のサツマイモのツルをおそらく真っ先に全滅させるような気がするので、首輪とロープで行動制限をしなければいけないのだが、これをとても嫌がり、かわいそうな気になってしまうのだよね、、、。

さて、うちの子となったからには、まず必要なのは名前。ヤギの名前として有名なのはやはりゆきちゃん(ハイジの飼いヤギ)。そういえば原作(ドイツ語)では、ヤギに名前はついていたのだろうか。個人的には小さい頃の絵本で読んだ、「しずか」や「ガラガラドン」なんかの名前のイメージが強いのだが、一般的に知られておらず、即却下され残念。

 様々な検討の結果、オスは「しんちゃん」、メス(白)は「まぁちゃん」に決まりました。後で気づいたのだが、いずれもこの集落の中でそう呼びならわされている方々がいるのですが、実際にはとてもミーハーな理由で付けました。つい最近結婚発表された方です、ハイ。

というわけで、ぜひ一度このカップルにも会いに来てください。