はたらく、ニワトリ

先般、当ブログでも草刈り(除草)が田舎暮らしに必要なスキルであると書いたばかりだが、何かを栽培すると、その重要度はさらに上がる。

田んぼに他の草が生えると収穫量は落ちるは、稲刈り作業の効率が落ちる(機械でも手刈りでも)は、で良いことはない。

畑での雑草は、土壌劣化を防いだり、大雨による過剰水分をいったん吸収してくれたり、土壌構造を改善したりといい面もある一方で、やはり肥料吸収の観点で野菜と競合関係にあるので野菜の生育初期には無い方がよい。今までは、種まきや苗の定植前には、雑草を大まかに鎌で刈り、表層のみを少し耕して雑草を滅していたのであるが、ふと思いついてチキントラクターを作ってみた。このアイデア、パーマカルチャーを実践する人たちの間では知れ渡っているものであるが、正直その効果に疑いを持っていたので、試すのが後回しになっていたのである。しかし、ニワトリを飼ううちに、彼らが貪欲な捕食者であることが分かってきた。周囲の草に限らず、カエル、バッタ、ムカデ、残り野菜等々少しでも栄養になるようなものであれば奪い合うように食べている。当初は鶏小屋にわずかばかり生えていた草もいつの間にか姿を消している。そこを見込んで、今回、秋植えの葉菜を育てようと思う中、この夏の日差しを受けて繁茂している雑草をリセットしてもらえないかとお願いしてみたのである。

トラクターといっても、簡単に移動・分解できるケージである。直管と防獣網で高さ80㎝、幅1m(畝幅に合わせた)、長さ3mのかごをつくる。日除け目的のむしろと、網と地面の間の隙間からの選手脱出を防ぐための重しを置いて完成。4羽のニワトリを選抜して、草を食べ、地面をほじくり、鶏糞施肥をひたすらしてもらう。基本は草を食べてほしいので、通常のエサは抑制的に配給し、水を忘れずに与える。

左は、トラクターの中でひたすら頑張る選手たち。中で卵を産まれると回収しにくいので、少し元気がない子たちを選んだので、もしかすると行動範囲は狭められるが人込みを避けた静養の効果も兼ねられるかもしれないと当初は思った。だが、近くに他のニワトリ(時々野放しにする)が来ると群れに戻りたそうなそぶりをしているし、また、一度脱出に成功した選手が元の鶏舎の周りをうろつき入りたそうにしていたので、やはり選手としてもこれまでのニワトリ社会で生きていきたいのだろう。

と、様々な思惑を交えながら、5日目。程よく草がなくなったところで、ニワトリごとチキントラクターを移動させたところの写真。右半分がニワトリに作業してもらった畝。左が放置していた畝である。根張りのしっかりしたイネ科の雑草が少し残っているが、その効果は見事、、、、。土に潜った雑草の種まで食べているわけではないと思うので、効果がどの程度継続するかは不明だが、野菜の種苗の初期成育の間くらいは雑草に負けない環境が作られたように思う。

というわけで、あと2つくらいチキントラクターを稼働させることにした。選手選抜に苦労しそうだが、これから秋植え野菜のシーズンになるので、播種前の畝をニワトリに任せたいと思う。